著作権がない国~イスラーム電子文献利用について

ゼミにて。さらっと先生が言った一言。

 

え、著作権がない国なんてあるの?

と思って調べたら、確かに中東はグレーやなぁ。というか本が安いよね(らしい。ある先生は現地で本を買うときキログラム単位で購入してたとかなんとかおっしゃっていたような気もする。イラン、つまりシーア派の先生も、英語のペルシア語辞典のほうが安いからってアマゾンで買ったとかいってはったしなあ。そのへんも関係する?でもCDやらなんやらの値段も北米版のほうが安かったりするし一概には言えないかな)

いや、授業で先生がお書きになった論文を読んでくるっていう課題が出てて、講義中に感想聞かれて、それで正直に、最後のイスラーム電子文献利用についての注釈が気になるって話したらハルフ社のホームページまで見せてくれた。聞いてみるものである。

ざっくり言えば、ハルフ社の電子図書館を使えば、大体の文献はそろうらしい。が、しかしこれ、ほぼオールアラビア語で書かれているのである。そのためアラビア語の読めない日本人の研究者は使えないよね~ということらしい。なかなかしっかり監修されていて信頼できるものだそうだ。

さらに言うと、有名かつ大量の巻数が出ている著作をPDFにしてネットでアップしてくれている「親切な人」がいるらしい。なんじゃそりゃ。

う~ん、まあ著作権なんて長くてもたかが100年程度だしなあ。イスラムの歴史の長さから考えると・・・著作権なんてあってもないようなものなのかもしれんなあ。主要な議論なんてもう出尽くした後だろうし。(イスラム金融とかは別としても)

てか、某先生のオープンアクセスについてのやつ(人社系オープンアクセスの現在)

とやらで、歴史学の先生が、現物に当たりたがる学者が多い~みたいな話をされていたらしいが、ゼミの先生の話(電子図書館超便利)を聞くと、なんだか自己満足に聞こえるというか。「現物にあたる自分カッコイイっ!」みたいなのがあるんじゃなかろうか。

あ、そうそう。高校の先輩で日本史やってる人が、社会学とかしょうもないやん!!とか言ってきて「?」となったことがある。司書課程は社会学部のなかにあるし~。先輩図書館使うよね?とか言いたくなったがやめた。うーん自分のやってる学問が本当に好きなんだろうけどちょっとナンセンスかな~と。

 

ゼミ発表では、できればバーキルサドルのイスラム哲学を使いたいなあ。あれ読めたら大学で頑張った!!って感じがするし。そんな気がする今日の僕。(ちなみに同作者のイスラム経済は20ページくらいで挫折しました・・・とほほ)

追記:経済学で話聞くなら比較経済の田畑先生がいいなあと思います。個人的に。授業が面白かったので。オープンアクセスかあ。そもそも図書館情報学のひとって他学部の授業ちゃんと受けてるのかしら?そのへんがわかんないわ。